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コラム

黒川勝(横浜市会議員)

今回の衆議院選挙は、本格的なマニフェスト選挙とのマスコミ報道でした。しかし国政選挙の政党マニフェストは、最近の首長選挙におけるローカルマニフェストや地方議会の選挙における政党マニフェストに比べると国民に媚を売るためのバラマキ政策の羅列合戦だった感があります。実施時期、財源の裏付け、具体的な政策についてはどの政党のマニフェストからも信頼に足るものが創られたとは言い難いと思いました。また、政権政党としての自由民主党においては4年前の小泉郵政選挙の際のマニフェストの検証についてもお粗末だったと言わざるを得ません。政権を取れなかった野党のマニフェストは絵に描いた餅として、まったく顧みられることがないことも無責任だと思います。

今回の選挙で国民がマニフェストをじっくり読みこんで投票行動に反映させたのならば、各政党はもちろんのこと、国民もしくは政治を監視するべきシンクタンクや政策を提言する団体はその検証をしっかり行うべきですし、連立政権になった場合には、連立を担う全ての政党のマニフェストは毎年定点的に検証され、評価を受けなければいけないと思います。私たちは地方行政においてマニフェストサイクルによるマニフェストの発信、マニフェストの実行、マニフェストの検証・評価、マニフェスト実現へのさらなるブラッシュアップというマニフェスト政治の実践を成功させています。私は国政におけるマニフェストよりも、地方におけるマニフェスト政治の実践運動は先進的な地方自治体においては数歩先を行っていると思いますし、今回の選挙で「お願いから約束へ」というマニフェスト選挙が本当に実践されたかということについてはテレビや新聞の興味本位の報道やそれぞれの地域での選挙の現場からは感じられなかったと思います。

私たちローカルマニフェスト推進地方議員連盟に属する地方議員は、そのような現状を踏まえて「ローカルから政治を変える」という自負心を持って地方分権や地域主権の実現を求めて行くべきだと思います。特に都市部の大きな政党に属する地方議員は、政党支部を国の下部組織から自立したローカルパーティの連携組織に脱皮させる努力をして欲しいと思います。それぞれの自治体における政党支部がそれぞれのローカルパーティマニフェストを作成して地方自治体における首長と議会との二元代表による善政競争に、国に先駆けて挑戦して欲しいと思います。個性が輝く地域の集合体としての新しい日本を創造することが出来るのは、役人ではなく地域の実情を熟知した上で選挙で選ばれた私たち地方議員以外にはあり得ません。日本全国に散らばり郷土を愛し国を憂う地方議員の集合体である私たちからマニフェスト政治を実践し、国政に対しても影響力を持てるような市民・県民・国民のための政治を私たちひとりひとりが創造していこうではありませんか。

2009年9月07日 ローカルマニフェスト推進地方議員連盟共同代表(政令市代表)
 横浜市会議員 黒川勝

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