「議会図書室改革 実践編 vol.3」を開催!総勢30名が参加しました

公開日 2016年9月30日

9/29(木)に図書館流通センター本社で議会図書室勉強会を開催しました。
議会図書室に関する勉強会は3回目の開催となり、今回は『こうすれば、調査研究に役立つ』をサブテーマに、実践的な取り組みについて学びました。

 

agenda

まず武蔵野市議 川名ゆうじ氏から、これまでの勉強会の内容確認と趣旨説明。
複数の議会図書室の写真を示しながら、参加者と一緒に活用状況について共有。中には物置になっている議会も…。
そのような現状を踏まえた上で、勉強会の趣旨について説明がありました。


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ここからは具体的な取り組み事例の紹介です。
まず初めに大津市議会 議会局 清水克士氏から、大学図書館との連携について解説。
議会図書室に関する当時の課題や、それに対する取り組みの進め方、ここだけの苦労話なども織り交ぜつつ、ポイントを解説してもらいました。

 

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2つめの事例は日野市立図書館 市政図書室 清水ゆかり氏から紹介。
日野市立図書館の事例を踏まえつつ、議員が図書館を活用するメリットや議会図書室に関する課題など、図書館の実務に携わる立場から解説がありました。
レファレンスサービスでは、関連資料を提供してくれるだけでなく、その情報源や調べ方も一緒に教えて貰えるそうです。

 

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3つめの事例はアイシーティー推進部会 君島 雄⼀郎氏より、ICTを活用した新しい図書室のスタイルについて紹介。
議員時代に自身がipad導入を行った際の経験談や、現在議会で活用されている事例を解説してもらいました。参加者は配布されたipadを操作して資料を閲覧したり、書き込んだりするなど実際のシステムを体験しました。

 

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最後の事例は、図書館総合研究所 佐藤達生氏から、図書館を活用した地域課題解決への取り組みについて、つがる市を例に発表。
自治体において、図書館という『施設』を建てることを目的にせず、地域の抱える課題に取り組むためにどのように図書館を位置づけるかがポイント、と指摘がありました。

 

keynote
最後に、山梨学院大学教授 江藤俊昭氏から講演。
「議会は住民自治の根幹であり、議会図書室は争点情報の宝庫であるべき」という点を解説。さらに、図書室改革を実際に進めていく上で考えるべき7つのポイントについて講演して頂きました。