第2回関西定例会@兵庫を開催しました!

公開日 2016年11月25日

 11月23日、兵庫県民会館会議室にて、第2回関西定例会を開催しました。

 授賞式を終えたばかりの第11回マニフェスト大賞受賞者と、議会改革のトップランナーが集まり、互いに学び合うとても刺激的な場となりました。

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関西を中心に議員と議会事務局職員が集まりました。定例会は大規模な勉強会と違い、参加者同士の質疑応答が進みやすいのも特徴です。議員と事務局の壁はなく、自分の議会では聞きにくいことも他の議会に聞くことができます。

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水澤雅貴氏(北海道自治体学会員、NPO法人公共政策研究所 理事長)からは、「兵庫県、北海道、沖縄県の自治体議会の現状と今後の展望」についてお話しいただきました。水澤氏は、兵庫県の議会基本条例制定状況が日本一(81%)であることから、議会の活性化の条件が一番整っているのではという仮説をたて検証を行いました。

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第11回マニフェスト大賞で優秀政策提言賞を受賞した、村山祥栄氏(京都市会議員)は「法定外新税導入に向けた提言書」について発表しました。地方では自主課税権が容認されているもののほとんど導入実績がない法定外新税について、5スター制度をとるイタリア・ミラノの宿泊税をもとに、具体的な提言をまとめました。

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同じく優秀政策提言賞を受賞した、山薗有里氏(伊丹市議会議員)と平田真実氏(小野市議会議員)は「避難者カード標準化プロジェクト」について発表しました。全国の地方議員ネットワークをいかし、25都道府県内710自治体で避難者カードの策定状況を独自調査。外国語や要配慮者などへの対応が不十分であることなどを訴えます。

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優秀成果賞を受賞した滋賀県市議会議長会事務局からは、清水克士氏(大津市議会局議会総務課長)が「『軍師ネットワーク』のススメ ~『未来を語る議会』であるために~」について発表しました。政策に強い議会をつくるために、事務局強化は全国共通の課題です。清水氏は「滋賀県でノウハウを蓄積し全国に展開したい」と述べました。

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議会改革度ランキング(早大マニフェスト研調べ)で2年連続1位となった芽室町からは、西科純氏(北海道自治体学会条例・議会研究会共同代表 、議会事務局研究会員、芽室町議会 前事務局長)が発表しました。芽室町議会の取り組みは多岐に渡り、先進事例の宝庫となっています。西科氏は「議会にも『経営』の感覚が必要」と語りました。

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司会進行をつとめたのは、LM連盟共同代表の越田謙治郎氏(兵庫県議会議員)。兵庫県議会は、政務活動費に関する号泣議員の騒動で批判が集まりましたが、その後、着実に改革を進め、議会改革度ランキングで都道府県議会第1位となりました。越田氏は「みんなで、政策で勝負できる議会をつくっていきましょう」と呼びかけました。


★定例会とは?★
LM地議連で定例的に(1~2ヶ月に1回程度)実施している勉強会です。通常は早稲田大学で開催していますが、年に数回、関西でも開催しております。普段の100人規模のイベントとは異なり、10~30名程度の少人数の勉強会のため話しやすい雰囲気で進めています。講師から直接アドバイスをもらえたり、参加者同士の交流が進みやすいのも特徴です。Webでは分からない「ここだけの話」が聞けることも…!