第11回早稲田定例会『「伝える」を「伝わる」にするデザイン』を開催しました!

公開日 2016年12月20日

 12月19日、第11回早稲田定例会を開催しました。テーマは『「伝える」を「伝わる」にするデザイン』。講師は、山梨に移住し、半農半デザインを目指すグラフィッカーの若岡伸也さんです。
 文字の詰め込みすぎや難しい言葉の表現などで、伝えたいことが伝わりにくい行政や議員のチラシを題材に、「ひとり歩きするチラシ」をつくるヒントを学びました。

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講師の若岡伸也さん。金沢美術工芸大学、電通などを経て、山梨に移住。物産展のポスター、お味噌・おまめ・サイダーなど商品パッケージやロゴのほか、南アルプス市の広報の表紙デザインも手がけています。ご紹介いただいた素敵なデザインの数々におもわずため息がもれました。

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若岡さんにデザインを依頼している、神山玄太・甲府市議。『GENTA REPORT』は今夏130人が参加した議員研修会のチラシ投票で1位に選ばれました。「一目で課題が伝わるように」「政治に関心がない人にも手にとってもらえるように」と広報戦略を練っています。≫『GENTA REPORT』はこちら

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若岡さんの資料から。「伝わる」と「伝える」は根本的に違う。情報量が多すぎては、読み手にストレスを与えてしまう。できる限り短い文章の中に、密度の濃い情報を入れることが必要だとのこと。「伝わる」ことで、深い理解・共感が得られ、行動を促すことができるとしています。

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参加者のチラシを一人ずつチェック(事例研究)!「何を一番に伝えたいですか」「シンボルカラーを統一しましょう」「必要な行間や余白を入れて」などなど…、あたたかくも厳しい指摘に、みなドッキリ。若岡さんのお話の中では、読み手に対する『サービス精神』という言葉が繰り返し出てきました。

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参加者からは、さまざまな質問が。議案など複雑な背景や争点があるなかで、いかにシンプルに市民に伝えることができるのか、関心をもってもらえるのか、悩みをもつ議員さんは多くいらっしゃいます。単なる「報告」の押しつけにならないように、議会文化のなかにも「伝わる工夫」が必要なようです。

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★定例会とは?★
LM地議連で定例的に(1~2ヶ月に1回程度)実施している勉強会です。通常は早稲田大学で開催していますが、年に数回、関西でも開催しております。普段の100人規模のイベントとは異なり、10~30名程度の少人数の勉強会のため話しやすい雰囲気で進めています。講師から直接アドバイスをもらえたり、参加者同士の交流が進みやすいのも特徴です。Webでは分からない「ここだけの話」が聞けることも…!ぜひご参加ください。