地方議会研修会 in 犬山市を開催!総勢110名が参加しました

公開日 2018年1月29日

 1月24日、犬山国際観光センター(愛知県犬山市)で「地方議会研修会 in 犬山市『地方創生時代の政策と議会のあり方を学ぶ』」を開催しました。今回の研修会は、昨年11月に授賞式が開催された第12回マニフェスト大賞で特別賞を受賞した犬山市議会の取り組みや、犬山市のまちづくり、東海地方の先進的な議会改革を学ぼうと企画されたものです。当日は、雪が降り積もるなか、全国から地方議会関係者を中心に110名が集まりました。

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 ニューヨーク出身のビアンキ・アンソニー 犬山市議会議長は「前例より前進、議会機能向上」と題した先進事例報告を行いました。市民の役に立つことが議会の使命を果たすことであると強調し、「議員間討議」「議会の政策立案及び政策提言の力」「市民参加」の3点が必要であると説きました。また、公共施設の利用について委員会で提言をまとめた実績を例に「討議をまとめれば、議会としての政策提案となる」と述べました。

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 山田拓郎 犬山市長は「犬山のまちづくり」と題した講演を行いました。山田市長は、犬山市議会議長として議会改革に積極的に取り組んできた実績もあります。議会改革の必要性にふれながら、犬山城下町の歴史をいかしたまちづくりと、里山空間や古民家などを活用した新たな魅力づくりについて紹介しました。

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 パネルディスカッションでは、川上文浩 可児市議会議長がコーディネータをつとめ、目黒章三郎 会津若松市議会議長、三木雪実 瀬戸市議会議長、ビアンキ・アンソニー 犬山市議会議長、北川正恭 早稲田大学名誉教授とともに「健全な二元代表議会制の姿」「議会改革のはじめの一歩」「議会改革の第2ステージ」について議論を行いました。

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 目黒章三郎 会津若松市議会は、全国に先駆けた政策形成サイクルで議会改革をリードする存在。「民意吸収機能」である「市民との意見交換会」を起点とし、具体的な政策提言を重ねることで、二元代表制のもとでの善政競争を実現してきました。また、最近は他自治体の議会が「議員間討議」など具体テーマをもって熱心に視察に訪れていることを紹介し、地方議会から地域を変えることに手応えを感じていると力強く述べました。

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 三木雪実 瀬戸市議会議長は、これまでの議会改革の経緯と実践を紹介しました。瀬戸市議会では、学識者などをゲストに市民と議会の合同研修会を開催するほか、学生と市民と議員が連携する若者の政治参加プロジェクトなども実施しています。議員間討議がまだまだ不足している現状などについてもふれ、これからは政策立案・提言で市民の役に立つことが課題であり、市民に親しみをもたれる議会を目指していくと語りました。

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 川上文浩 可児市議会議長は、ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟の共同代表もつとめています。ママさん議会で出された提案がまちの活性化に直接つながっている可児市議会の事例を紹介し、議会がしっかり動けば住民福祉は向上すると述べました。最後に、今年7月11日~12日に1000人規模の研修会として企画する「全国地方議会サミット2018」で、さらなる議論を展開し全国規模で議会改革を前進しようと呼びかけました。