LM那須塩原勉強会「議会改革第2ステージ 北関東からチーム議会を目指して」を開催!総勢50名が参加しました

公開日 2019年1月16日

1月16日
LM那須塩原勉強会「議会改革第2ステージ 北関東からチーム議会を目指して」を那須塩原市内、割烹石山にて開催しました。
総勢50名の参加者と共に、「チーム議会」としての議会改革について、議会改革度調査ランキング全国上位であり、栃木県内1位の那須塩原市議会の事例や、マニフェスト大賞2018の受賞者であり、マニフェスト大賞の会場を大いに盛り上げていただいた、取手市議会の活動を中心に深めました。

LM那須塩原市


会のはじまり
北川正恭氏から基調講演として、「地方議会から地域を変え、地域から日本を変える」のテーマをもとに、これからの議会改革に対して力強いメッセージを話してくださいました。
「時代は経済を中心に大きく変動した。戦後から平成にかけて、文明・サービスのあり方の進化はものすごいスピードで変わっていった。しかし政治は何一つ変わらなかった。特に地方議会は国会議員に頭を下げるだけで、首長の追認機関のまま、議会としてなにもしない状況があった」とし、「これからは、そんなことであってはいけない。あれもこれもできる時代ではない以上、地域の民意を聞き入れ、「あれかこれか」戦略を立てて進めることが重要である。その先頭に議会が立ち、独自の視点で計画を立てて、地域経営に資する取り組みを担わなくてはならない。その為にも議会が一人の議員だけでなく、議会事務局も含めた議会総体(チーム議会)で取り組むことが求められる」と語ってもらいました。

LM那須塩原市 北川先生

続いて先進事例として、
開催市、那須塩原市議会の取り組みを吉成伸一 議会運営委員会委員長から話してもらいました。
那須塩原市議会は、先の議会改革度調査2017においてランキング首位におり、また栃木県内ランキングでは1位に輝く先進議会です。
その先進事例の中から「チーム議会で議会基本条例の検証」というテーマで話してもらいました。
議会基本条例の前文を含めた全21の条項すべてを独自のチェックシート(会派毎の評価シート、会派間の調整シート、議運による検証チェックシート、PDCAサイクルシート)で行い、第3者機関を交えた検証を実施しております。

LM那須塩原市 議運委

 

休憩後、中道俊之 元滝沢市議会事務局長から講演として「チーム議会で改革を進める際の事務局のあり方」を話してもらいました。
事務局を取り巻く環境変化や事務局職員の業務、事務局職員の葛藤などを過去と今をわかりやすく比較しながら、今後の議会事務局のあり方は、裏方から相談相手、雑用係から黒子的役割への転換と、議員の認識が重要であると説かれてました。その上で、「議会力」とは「推進力×統合力×展開力」であるとし、その中の展開力に議会事務局のサポートが必須であると唱えてくださいました。

LM那須塩原市 中道様


最後にワークショップとして、マニフェスト大賞を大いに盛り上げていただいた岩﨑弘宜 取手市議会事務局 局長補佐の進行のもと「チーム議会でジャッジタイムによる対話」を行いました。

LM那須塩原市 岩崎様


各テーブルに必ず議員と事務局職員が座る班をつくり、課題に対して対話と自身の経験をもとに向き合ってもらいました。
議員、職員、首長に関して、一人では行き詰まってしまうような際どい問に、議員と職員が肩を並べて対話することで、気づきや発見が生まれる他、議員ワーク自体も少数派の意見を大切にする空間づくりなど工夫されている箇所があり、学びが多いワークとなりました。

LM那須塩原市 ワークショップ

 

那須塩原市議会、取手市議会など関東の先進事例を学ぶ貴重な機会となりました。
ご登壇していただいた講師、ゲストの皆様、お忙しい中、資料を作成いただき、誠にありがとうございました。
またご協力いただいた那須塩原市議会の皆様、大変お世話になりました。
心より感謝申し上げます。

(写真提供:川名 武蔵野市議)