第02回 LM会員定例会「議員のための生活保護の基礎知識と生活相談の実践編」開催報告

公開日 2025年5月30日

 2025年5月30日、第02回 LM会員定例会「議員のための生活保護の基礎知識と生活相談の実践編」をリアル(新・国立事務所)とオンライン(Zoom)の併用形式にて開催しました。議員活動のなかで、生活相談を受ける機会は少なくありません。生活に密着した関心の高いテーマに、北海道から九州まで総勢70名の参加がありました。

 報告者は、LM会員の小椋修平 足立区議会議員です。首都圏を中心に貧困問題に取り組む自治体議員ネットワーク「コロナ災害対策自治体議員の会」共同代表をつとめ、職も住まいも失った人々の支援に取り組んでいます。マニフェスト大賞では「生活保護の扶養照会の改善」で最優秀政策提言賞、「生活保護のしおりの扶養照会に関する記載の調査と改善」で最優秀成果賞を受賞しました。今回は生活保護の初歩の基礎と議員として何ができるのかについて、実例を通して報告いただきました。

 

小椋議員の報告の様子

 

 小椋議員は、さまざまな生活相談ケースを紹介しながら、議員として対応の仕方や、国や自治体の制度・役割などを具体的に説明していきました。後半では、参加者との質疑応答を行いました。なかには、議員と自治体の役割の違い、自身の区内と区外の方に対する優先順位などに悩む人もいました。「議員が窓口まで一緒に行ったほうがよいのか」「都市部と地方、地域や人とのつながりとの関係をどう考えるか」「深夜、緊急的な案件はどこに相談すればよいのか」など、多岐にわたる質問があがり、あっという間に指定の時間を超えました。小椋議員は現場を知ることの大切さを伝えながら、「官民相談窓口は多数あるがどこに相談していいのかわからない人も多い。個人の相談であっても、同じ悩みを抱える人はいる。議員として課題を可視化し、議会活動につなげる」と話しました。

 今回は、6月の定例会準備が大詰めを迎えるなか、オンラインならではの特性を活かし、移動中や議会活動の合間に耳だけで参加する方も多かったようです。多様化する社会のなかで勉強会の在り方も変わってきていると、改めて実感する機会となりました。定例会では、毎月、注目を集める政策やテーマごとに、先進的な取組みを進めるLM会員や民間団体などが報告を行っています。会員以外の皆様も、無料でお試し参加することが可能ですので、ぜひご参加ください。

 

▽次回、開催のお知らせ
2025年6月25日(水)19:00~20:30【国立事務所&オンライン】
第03回 LM会員定例会「ショート動画の基礎知識&Instagram運用の本質」

 

小椋議員の資料から

 

全国のオンライン参加者と記念撮影