コミュニケーション戦略賞ノミネート

公開日 2017年9月29日

東京都 東村山市議会
議会報告会に多くの市民が参加できるよう市内各所の公民館で実施。喫緊の課題をテーマとし参加者自身も考えるよう工夫。会派代表者が賛否を説明する場の設定や聴覚障がい者が参加しやすいよう手話通訳を導入。6期計12回開催で302人が参加。

愛知県 犬山市議会
市民にとって議会が親しみやすい存在になるよう様々な取り組みを行っている。アポなしで自由に面会できる「オープンドアポリシー(議会の行政相談)」 や、議長が案内する議場見学会など。今後は議場で市民が直接意見を述べる「市民フリースピーチ制度」も実施予定。

埼玉県 小川町議会 広報発行特別委員会
従来の「硬い・難しい」といった議会のイメージの払拭を目指して、議会広報紙を大幅大胆にリニューアル。ターゲットは、20代・30代の若者や子育て世代。表裏表紙の生地には1300年の伝統を数える「小川和紙」を印刷した。「挑戦」ではなく『冒険』の域での取り組みとしている。

民進党東京都連「バンキシャスタイル」班(東京都)
政策に詳しいスタッフが候補者の演説内容を追い、候補者のTwitterに投稿。いいね等の定量的な指標を参考に、有権者の反応を演説内容に反映。有権者の関心が高いテーマへの言及を増やすようにした。2016年参院選時Twitter上でのインプレッションは28日間で50倍に。

南雲由子(東京都 板橋区議会議員)
日頃政治に関心が薄い人への情報発信ツールとして、「南雲由子 板橋区議会press」を配布。ターゲットやキーメッセージを明確にし、紙質やデザインにもこだわる。分量は「電車2駅くらいで読み切れる」量を意識し構成。選挙時のマニフェストの進捗を手書きで書きこんでいる。

小田理恵子(神奈川県 川崎市議会議員)
政治に興味がない人が少しでも興味を感じ地方議会や行政に着目してもらえるように、自分が描いた漫画をブログにアップ。誰かに頼むのではなく議員本人が漫画を描き、政策や市民が何に困っているのかを伝えている。待機児童問題をテーマに描いた漫画はSNSでシェアが5000件を超えた。

前川和治(福井県 敦賀市議会議員)
市民と議員との意見交換の場 「カフェde勉強会!」。特徴は、毎定例会の予算委員会前日に開催し、議員(議会)に配られた予算書から5~10事業をピックアップし参加者と一緒に審査すること。市民と一緒に審査した内容は、意見集約を行い、翌日開催される予算委員会で質疑する。

山本忠相(和歌山県 和歌山市議会議員)
役所の文書をわかりやすくかみ砕いて自身の活動レポートで説明。文字を減らし、イラストや写真を使って難しく感じないように構成している。市が行う「木造住宅耐震診断事業」の例では市民が、自分が対象なのか確認できるようなフローチャートを紙面に掲載した。

北村タカトシ(長崎県 大村市議会議員)
インターネットラジオを利用して定期的に市政や地域の情報を配信。昨年2月の配信開始から42回実施。番組には他の市議会議員を招いて「市議会反省会」を行ったり、学生が出演し若者の目線を取り入れた放送を行うなど、多様なゲストとともにわかりやすい放送を心がける。

岩手県 一関市
高校生と市長が一関市の未来を語り合い、若者のまちづくりへの参加を促し、ともに一関市のまちづくりを進めることを目的に市長と高校生との意見交換会を実施。会場は中心のフィッシュボウル(輪)の他、傍聴席などもすべて輪になる形に。BGMや茶菓子を用意して高校生を迎えた。

吉川市市民シンクタンク(埼玉県吉川市)
市民参加を推進し、市民の専門知識や経験を市政に生かすことを目的に市民シンクタンク事業が昨年4月に発足。提言は、市長等で構成される提言検討会議に付議され採用した提言は施策として実施される。現在研究員は44名、昨年度は8本の提案のうち3本が採用(一部採用は4本)。

港区政策創造研究所(東京都港区)
平成28年度に港区における商店街・商店等実態調査を実施。エリア内で営業している全商店を対象とし調査員が訪問し調査票を配布。統計データの分析手法を学ぶことで、若手職員が区の現状把握、課題発見、政策立案の能力を身につけられるよう人材育成にも力を入れている。

福井県 おおい町
町の未来を創生するために「若い想い」を集めたいと、観光PR大使の「ウーマンラッシュアワー」が出演するPR動画を制作。2人がコミカルなマニフェストを掲げて町長選挙を戦うという設定。特設サイトで両候補に投票できる参加型の動画とし、町の魅力を積極的に発信した。

・諏訪一部町内会(愛知県豊川市)
地域行事等への参加や、困っている人を助ける等の良いことをした場合に、教員や町内会役員からポイントが付与され、お菓子や文房具などの景品と交換できるカードをカナダ警察が実施する「ポジティブチケット」を参考に作成。地域と子どもをつなぐ役割を果たしている。

NPO法人YouthCreate(東京都中野区)
妊娠や出産を通して行政との接点が増えたことで、政治に関心を持ったという人に向けて、子育て世代向けハンドブック「子育てと政治をつないだら」を発行。議会傍聴やワークショップ、親世代向けのアンケート等の企画を任意団体KURASOU.と共同で実施。

パトランJAPAN(福岡県)
街を走ってパトロールする新しいスタイルの防犯活動を軸にした地域安全づくりを進める。2013年福岡県宗像市で発祥、全国24の都道府県で展開されメンバーは全国で800人を超える。特に意欲的なメンバーを認定パトランナーと認定し地域の安全づくりのリーダーを育成。

くまもとSMILEネット(熊本県)
「対立」ではなく「対話」で、長期的視点に立ってまちづくりを考えることの重要性を伝える自治体経営シミュレーションゲーム『SIM熊本2030』を開発。体験者が他の地域でも展開し取り組みが全国に広がるよう工夫されている。平成29年7月時点で開催都道府県数は26都府県、ご当地シナリオは23種に。

株式会社FMコザ(沖縄県沖縄市)
コミュニティFMコザの看板番組「ホカクトワーズ(保革問わず)」では、保守系と革新系の沖縄市議がMC。多様な意見を尊重し分かりやすく議論することで政治に関心を持ってもらうよう意識している。募集したリスナーの要望や希望は議会で質問し、予算化して実現を目指す。