第14回 マニフェスト推進賞<市民部門>ノミネート

公開日 2019年10月1日

NHK 地方議会取材班
2019年統一地方選挙で全国すべての地方議員約32,000人を対象にアンケートを実施。60%近い、約20,000人が回答。「地方議員のホンネを探る」ことを目的に、126問の質問と自由記述欄も設けて率直な意見の投稿を求めた。集計結果は、NHK特設ウェブサイトで現在も公開。4月27日放送のNHKスペシャルや統一地方選挙の開票速報などで随時紹介。

埼玉ローカル・マニフェスト推進ネットワーク(埼玉県)
統一地方選挙及び参議院議員選挙、埼玉県知事選挙において各地の青年会議所と連携しマニフェストを活用した公開討論会を開催した。また、若者の政治参加を促すための意識啓発として、各種選挙における若者の投票状況や海外事例、インターネット投票等の投票環境に関する情報発信をWEBメディアにおいて継続して実施している。

けんみん会議(埼玉県)
政治と教育をつなげる教員を中心とする実践者の学びの場づくり、若者の政治参画支援をしている。2018年7月から計9回、模擬授業を実施した。自治体経営シミュレーション(SIM2030)を若者、政治家、市民有志が一緒に行い、その後公開討論会に向けた質問づくりを経験した。参議院議員選挙や埼玉県知事選挙を用いた実践を行った。

福井のママと福井新聞社でつくる子育てグループ「ふくまむ」(福井県 福井市)
育休の期間を活用して「初めての傍聴」し、小さな子どもがいるママたちの政治への関心や当事者意識を高めた。福井市議会は規則で18歳未満の傍聴席の入室を禁じているので、昨年12月議会の前に18歳未満の入室を求める要望書を議長に提出し、許可を得た。母親12人が参加し、同年代の女性議員の一般質問を傍聴した。

岡山県学童保育連絡協議会(岡山県)
学童保育のニーズは急激に高まり、発達障害など配慮の必要な子どもたちの入所も増えている。制度が未整備で、専門家や専門機関との連携もないまま、現場の指導員の奮闘に頼っていたので「アメリカの学校には作業療法士がいる」という情報にヒント得て、学童保育への作業療法士のコンサルをモデル実施した。3年間で全国展開した。

くさつ☆パールプロジェクトチーム(滋賀県 草津市)
草津市ではH25年度に草津市市民参加条例の施行にあわせ、真に市民の声を反映する審議会を作っていこう!と、市民団体と共にくさつ☆パールプロジェクト「みんな共同参画事業」を5年にわたり展開した。審議会等の市民参画率を全体の2割、女性の参画率を4割以上に上げることを目標に事業を展開。

・今関明子・福本靖・樫野孝人(兵庫県)
「子どもたちのために」を共通目標にして、役員や委員の気持ちに共感しながら、PTA会長と校長で取り組んだPTA改革。保護者アンケートで、廃止する業務を洗い出し、先生や保護者が本当に知りたい情報を意見交換して、改革を進めた。その結果、イヤイヤ決めていた役員が「全員立候補」で決まるようになった。書籍化され、全国各地で講演しながら展開中。

みちくさくらす(東京都 新宿区)
子育て中の夫婦が空き家をセルフリノベーションして作った暮らし作り複合施設。2階は、子どもが放課後を過ごす教室で、放課後は気軽に立寄れる居場所として開放している。1階は飲食店として営業するシェアキッチンで、まちの人々が手づくりのごはんを食べることができる。放課後以外の時間は大人も学び楽しめるイベントを開催。

編集奈良(奈良県)
公務員・会社員・学生・フリーランスなど、市民による情報発信を軸とした奈良県の地域活性化プロジェクト。 (1)「奈良未来会議」を奈良・東京の2箇所で開催し500名以上が参画している。 (2)地域情報WEBサイト「ならマガ」を運営。有志の市民ライターが記事掲載(月間2万PV・最多14万PV)。 (3)「ペチャクチャナイト奈良」、ラジオ番組も運営している。

一般社団法人INTO THE FABRIC(東京都 港区)
2016年に港区から始まったコミュニティ活動で、街で働く100人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ、地域のあり方や価値を再発見することを目的とする。毎回5名のゲストの話を聞き、ゲストが100名に達したら解散する。2019年8月現在、累計166回開催され、6818名が参加した。2019年末まで全国で35地域以上での開催が決定している。

福岡県遠賀郡水巻町役場・企画課企画係(福岡県 水巻町)
水巻町の総合計画をカラフルなイラストと町民の声を散りばめた絵本にした。職員が全ての小学校を訪ね、登校時や昼休みに声をかけ300人の子どもにヒアリングした。PTAや区長、地元企業などと座談会を開催し、一年間あらゆる場で「問い」と「対話」を重ね、町民のつぶやきを集めた。議員まで参加した。さらに町職員160人全員と個人面談した。

一般社団法人 日本若者協議会(東京都)
「若者の意見を政策に反映させる団体」として各政党への政策提言、協議している。日本版ユース・パーラメント(若者議会)は、2015年から日本若者協議会が開催する若者と議員の公開討論のイベントで、事前の分析や議論、当日の参加者の意見を各党に政策提言を行うもので、今年は全7テーマを主要6政党に提言。約300名の若者が参加、多くの提言をマニフェストに反映させた。

ARTLOGUE(大阪府)
政治家に文化芸術の活動実績やビジョンを「文化芸術マニフェスト」として回答してもらいWEBに公開する。日本は文化芸術立国であるにも関わらず、政治で文化芸術が語られない。今年の大阪W選挙、堺市長選挙、参議院選挙時に全ての候補者にアンケートを実施した。また全ての国会議員と知事、政令指定都市・中核市の市長へもアンケートを実施中。

せんだい未来会議(宮崎県 仙台市)
若者から仙台のまちづくりに対する意見を集めて政策立案し、「仙台若者ビジョン提言書」にまとめ、市長や市議会各会派、市議選の立候補予定者らへ届けるプロジェクト。目的は、仙台の若者世代の意見を市政に届けることで、持続可能性が高く、若者世代に選ばれる仙台を創ること。約800名の若者に「理想の仙台市」を街頭インタビューした。

石垣市住民投票を求める会(沖縄県 石垣市)
2018年10月から石垣市住民投票を求める会として、「石垣市平得大俣地域への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票」実現に向けて活動し、ラジオにも出演している。住民投票をするまでの流れを架空の議会で進めた。意見が二択に分かれるようなテーマを毎週リスナーにSNSで投票してもらい、その結果を住民投票の結果としてラジオで紹介した。