体系的な議会政策サイクルと、ICT技術を活用した情報発信・交流で住民の声や災害に対応できる議会へ(美咲町議会)

公開日 2024年7月5日

2023年「議会改革賞」優秀賞を受賞した美咲町議会 の取り組みをご紹介します。

取り組みの紹介

第17回マニフェスト大賞に初めて応募し躍進賞、第18回には議会改革賞をいただきました。取り組みの主なものは、完全ペーパーレス議会、議会業務継続計画(議会BCP)の策定、住民からの積極的な意見を伺う出前議会、高等学校、大学とのSDGsパートナーシップ包括協定締結、伝わる議会を目指しあらゆる情報媒体を駆使したメディアミックス構想、オンライン委員会、議会アドバイザーの委嘱、議会アンバサダー(応援団)の委嘱など全議員が学習・共感・実践を共有し組織力を上げています。 
その中でも大学生との研修会がきっかけとなり、SDGsの考え方を共有しながら、大学とSDGsパートナーシップ包括協定を締結し、さらに小学生・中学生・高校生ともつながる活動ができました。特に高校・大学との連携協定事業では、会を重ねるごとに、まさに無限とも言うべき取り組みが広がっているように感じます。そのことが、シティズンシップ教育にもつながっています。

マニフェスト大賞受賞の感想

 2年連続で受賞できるとは、夢にも思っていませんでした。議員、議会事務局職員一同、大変感激いたしました。良い評価をしていただくことで、我々の活動の方向性に間違いはないと確信しています。

受賞後の展開

受賞を契機に、さらに議会がひとつにまとまって来たように感じます。また、テレビ、新聞記事等の報道機関にもたびたび取り上げていただいたことで、より自信をもって積極的な活動ができるようになりました。また、全国から多くの議会、議長会が視察研修に来ていただき、良い情報収集・交換・共有ができています。
今後は、現在進めている「出前議会」の拡大を行い、町民との対話を進めていきます。さらに栗山町議会の「議員の学校」をTTP(マニフェスト大賞事務局注:「徹底的にパクる」の略)させていただき、町民から評価を受けるモニター制度と議員のなり手対策として人材発掘・育成していく議員の学校を組み合わせた美咲町議会版「議員アカデミー」を本年9月から開講予定で準備しています。
また、本町の議会基本条例制定から12年が経過しました。これまでの活動の検証を行い、「地方議会成熟度評価モデル」のガイドブックを活用して、議会のレベルアップ・バージョンアップにつなげます。      
小学生からおとなまで全世代と紡ぎ、議会活動をさらに進化させ政策提言を行いながら、住民福祉向上の成果を上げていきます。

マニフェスト大賞の醍醐味

マニフェスト大賞は、いつかは応募できればと考えていましたが、思い切ってチャレンジした結果、奇跡的に連続受賞いたしました。日本最大の政策コンテストの名にふさわしい改革のトップランナーの皆さんの熱い思いや取り組みを直に聞かせていただき、大いに刺激を受け、世界が広がり、新たな政策提言に役立てています。皆さん躊躇せず、まずは応募されることをお勧めします。

プロフィール

松島 啓(まつしま ひろむ) S38.8.22生まれ(60歳)
平成17年4月の3町合併に伴う美咲町議会議員選挙に当選以来、民生教育常任委員長、副議長を歴任、平成31年4月から議長。現在5期目。岡山県町村議会議長会副会長。座右の銘「不動心」。「青春とは人生の或る期間をいうのではなく心の持ち方をいう」。「たらや、ればは敗者の言い訳だ」。愛読書「信じ切る力」(栗山英樹氏著)、「たすきがけの湯布院」(中谷健太郎氏著)。

議会公式サイト