第18回マニフェスト大賞「優秀賞」(全40件)を発表しました

公開日 2023年10月6日

第18回マニフェスト大賞 優秀賞を発表いたしました。

応募総数3,088件から選ばれたのは、40件の取り組みです。

各賞の最優秀賞(躍進賞は最優秀賞を選出しません)は、11月10日(金)授賞式(六本木アカデミーヒルズ)にて発表します。
また、11月09日(木)には、優秀賞受賞者の先進の取り組みを学ぶ研修会を開催いたします。
ぜひ、ご参加ください(詳細はこちら)。

※エリア選抜・優秀賞に選ばれなかった取り組みも、特別審査委員(箭内道彦氏、秋吉久美子氏)による特別賞を受賞する可能性があります。10月中旬以降、特別賞受賞者へ個別にご連絡します。
※エリア選抜(優秀賞候補・旧ノミネート)一覧はこちらをご覧ください。

 

第18回 マニフェスト大賞 優秀賞 一覧

■ローカル・マニフェスト大賞<首長の部> 優秀賞

西川町長 菅野 大志(山形県西川町)
「町民のやりたいこと=マニュフェスト(選挙公約)を実現するため、町民を巻き込み、ファンを大切にした5,000人の町の本気の取組!」

豊川市長 竹本 幸夫(愛知県豊川市)
「市民に見せるマニフェストの進捗管理~工程計画と自己評価~」

養父市長 広瀬 栄(兵庫県養父市)
「マニフェスト・政策綱領の進捗管理・自己評価から国家戦略特区へ、さらにアフタ-コロナを見据えた政策立案・実行。」

浜田市長 久保田 章市(島根県浜田市)
「課題解決に挑戦する市職員と地域を担う人材の育成」

玄海町長 脇山 伸太郎(佐賀県玄海町)
「マニフェストからはじまる変革ストーリー ~進捗・成果の見える化による職員の意識向上~」


■ローカル・マニフェスト大賞<議員・会派の部> 優秀賞

のしろ若者キャンパス(秋田県能代市)
「反映されにくい若者世代・将来世代の声を政治の場に届ける『のしろ若者キャンパス』」

市民自治プラットフォームちちぶ(埼玉県秩父市、小鹿野町、横瀬町、皆野町、長瀞町)
「市民自治プラットフォームちちぶ『みんなでつくる政策提言』」

こそだて選挙ハック!プロジェクト(東京都練馬区)
「7割が当選!ママたちが子育てしながらの選挙で勝つための情報共有コミュニティ『こそだて選挙ハック!プロジェクト』」

よこはま自民党(自由民主党横浜市支部連合会・自由民主党横浜市会議員団)(神奈川県横浜市)
「『責任と約束 『こどもたちの未来』へのコミットメント』横浜市民とともに創るマニフェスト」

女性を議会に!ネットワーク (愛知県豊明市 他 )
「女性の政治参加を学びとつながりで実現する!『女性を議会に!ネットワーク』」


■ローカル・マニフェスト大賞<市民・団体の部> 優秀賞

民主主義ユースフェスティバル2023実行委員会(東京都世田谷区)
「日本の社会課題や政治についてみんなで一緒に考えるお祭り『民主主義ユースフェスティバル2023』」

認定特定非営利活動法人カタリバ(東京都杉並区)
「新たなシティズンシップ教育への挑戦!生徒が主体となり、学校の校則・ルールを見直す『みんなのルールメイキング』」

国分寺の投票率を1位にプロジェクト(東京都国分寺市)
「市民がつくる市議会議員選挙立候補者データベースで、国分寺の投票率を1位に!」

株式会社エフエム西東京(東京都西東京市)
「西東京市議会議員選挙における『政見動画配信』」

こども選挙実行委員会(神奈川県茅ヶ崎市)
「こども選挙」


■議会改革賞 優秀賞

鷹栖町議会(北海道鷹栖町)
「定数減らさず無投票回避! 案内チラシ、通信簿、SNS、動画…議会への関心を呼ぶ4年間の広報広聴活動が実を結び実現」

別海町議会(北海道別海町)
「一般質問検討会議から議会の政策形成へ」

開成町議会(神奈川県開成町)
「『2年間の日本一多岐にわたる議会の取組~チーム議会・議会事務局力~』」

三重県議会(三重県)
「評価の仕組みの充実により進化し続ける議会活動計画」

美咲町議会(岡山県美咲町)
「美咲町議会版『持続可能な議会の確立』を目指した挑戦」


■成果賞 優秀賞

障害×提案=もうちょい住みよいつくば(茨城県つくば市)
「要望から提案へ ~障害がある私たちのアイデアを政策提案にまとめて、自治体と協働して、もうちょい住みよいつくばをめざす。」

横須賀市経営企画部デジタル・ガバメント推進室(神奈川県横須賀市)
「自治体初ChatGPTの全庁的な活用について~最新のテクノロジーに積極的にトライして、知見を共有していく~」

図書館フレンズいまり(佐賀県伊万里市)
「図書館を生み育てる」

都城市デジタル統括課(宮崎県都城市)
「破竹のダウンロード数!マイナンバーカードで実現するふるさと納税DX」

大崎町(鹿児島県大崎町)
「リサイクルの町から世界の未来をつくる町へ」


■グッドアイデア賞 優秀賞

特定非営利活動法人みんなのコード(東京都港区)
「学校現場での授業実践に基づいた『生成AIの初等中等教育でのガイドライン策定に向けた提言』で議論の活性化をはかる」

明日に希望を灯す動画作成委員会(東京都港区)
「社会復帰を果たした高次脳機能障害当事者の貢献活動~これから社会復帰を目指す方々へのメッセージ~」

渋谷区議会議員 鈴木 けんぽう(東京都渋谷区)
「体験できる『再開発後』~住民目線でのまちづくり検討」

医療法人社団しろひげファミリー(東京都江戸川区)
「ひきこもり当事者が第一歩を踏み出すきっかけを~ 在宅診療所・行政・関係職種が連携し包括的なバックアップ体制を構築」

川崎市 総務企画局都市政策部 SDGs・国際連携推進担当(神奈川県川崎市)
「国内自治体初! 『川崎×SDGs×庁内マネジメント』の独自計画の策定と20以上の成果! ~SDGsを独自にローカライズ~」


■コミュニケーション戦略賞 優秀賞

飯舘村議会議員 横山 秀人(福島県飯舘村)
「誰でもホームページで閲覧・検索できる『福島県内市町村議会 一般質問一覧』プロジェクト」

横瀬町(埼玉県横瀬町)
「官民連携プラットフォーム『よこらぼ』を活用し、『チャレンジ』を核にした町づくりで消滅可能性都市の未来を変える」

寄居町議会(埼玉県寄居町)
「町村議会広報コンクール日本一の『議会だより』を強力なツールとし、住民自治への意識改革を推進『脱・無投票』への4年間の挑戦」

清川村議会議員 小林 大介(神奈川県清川村)
「パブリックコメントに参画する会」

塩尻市総務部税務課(長野県塩尻市)
「多彩な税務広報による開かれた塩尻市へ」


■躍進賞 優秀賞

一関市議会(岩手県一関市)
「『議会ってどんなことをやっているの?』 ~市民目線からの議会改革へ~」

大和町議会(宮城県大和町)
「住民と考える『これからの議会のあり方』とは?~私たちが決めた定数・報酬・なり手問題解消へのプロセス~」

枚方市議会(大阪府枚方市)
「選挙のときだけじゃありません! より市民に身近な市議会をめざして ~意外とありそうでなかった全議員の自己紹介動画も!~」

山鹿市議会(熊本県山鹿市)
「山鹿市議会が取り組んだ小学校へのシチズンシップ教室~目指せなりたい職業ランキングベスト10入り~」

宮崎市議会(宮崎県宮崎市)
「宮崎市議会 市民参加型プラットフォームを活用した広報広聴の実施について~市民と双方向でつながる仕組みづくり~」


第18回 マニフェスト大賞 優秀賞 取り組み概要

■ローカル・マニフェスト大賞<首長の部> 優秀賞

西川町長 菅野 大志(山形県西川町)  【参考URL
町職員には、町の興亡を自分事化しチャレンジを促す経営戦略・人事方針・予算原則を公表し、1on1の対話により首長の覚悟を伝えている。政策に関しては、年間50回以上の対話会を重ね、町民と連携企業を巻き込みこんで実効性を向上させた。1400人超が参加するオープンチャットや対話会で可視化された稼働町民とともに政策企画実施に取り組んだ。結果、予算規模を15%拡大させ、就任後1年4か月でマニュフェストの全16項目中14項目を実現した。

豊川市長 竹本 幸夫(愛知県豊川市)  【参考URL
42の提案を掲げたマニフェストの工程計画を策定し、事業費見込額を明記して実効性を担保するとともに、各事業は総合計画基本構想と整合させ総合計画実施計画に位置付けた。全提案を5段階評価で自己評価し、各評点の合計を100点満点に換算することで、マニフェストの実現度を市民に伝えやすくした。市民活動団体からの提案による外部評価を受ける予定であり、市民に市政への関心を高めてもらえることが期待される。

養父市長 広瀬 栄(兵庫県養父市)  【参考URL
2008年(平成20年)の市長選立候補から2020年(令和2年)の4期にわたりマニフェストは『具体的かつ明らかに』という意味であることから現状を広く市民の皆様にお伝えするため進捗状況を原則として毎年、自己評価して公開し続けている。評価の結果、施策の見直しを行い、国家戦略特区にも果敢に挑戦した。アフタ-コロナを見据え下水サーベイランス事業にも取り組み「2050居空間構想」を目指し、分権自立・生活者起点の施策展開を図っている。

浜田市長 久保田 章市(島根県浜田市)  【参考URL
今、地方自治体は、人口減少、少子高齢化、地方経済の低迷など、様々な課題を抱えている。こうした課題に対応するために、市職員の施策立案力の向上が求められる。職員の施策立案力向上は首長の役割と考え、自ら職員と一緒に施策立案に取り組んでいる。 また、島根県は人口減少、過疎化などの「課題先進県」だ。地域のことを学び、地域を担う人材を育成するため、浜田市にある島根県立大学に対して「地域系学部」の設置を働きかけ、地域活性化の講義も担当している。

玄海町長 脇山 伸太郎(佐賀県玄海町)  【参考URL
町長就任後、マニフェスト実現に向け、新たに政策推進室を設置するとともに、総合計画との整合性を図り職員のやらされ感を払拭する仕組みを構築した。進捗状況を毎年度自己評価とともにHPで公表しており、4年間で9割の達成度となった。成果は区長会やYouTubeなどを活用し伝えている。 マニフェストは目的でなく手段にすぎず、マニフェストを通した様々な議論が職員の気づきのツールとなり、結果として町民が笑顔になることが真の目的である。

 

■ローカル・マニフェスト大賞<議員・会派の部> 優秀賞

のしろ若者キャンパス(秋田県能代市)  【参考URL
のしろ若者キャンパス(略称:わかキャン)は、能代市の若者世代・将来世代の声を政治に届けるために若者政策などの勉強会や意見交換会等のイベントを開催する団体である。能代市議会議員の若手である鍋谷 暁、大髙 翔、今野 孝嶺の3名が主体となって運営している。若者の人口割合は低く、政治に意見が反映されにくい年代です。わかキャンで若者の意見を吸い上げ、若手議員が一般質問等を通して「若者の声」を政治に反映するシステムを構築している。

市民自治プラットフォームちちぶ(埼玉県秩父市、小鹿野町、横瀬町、皆野町、長瀞町)  【参考URL
自然災害への対策や、商業・観光振興といった分野、医療・福祉・教育といった広い分野で多様なステークホルダーを巻き込む分野においては広域での協働が不可欠である。埼玉県秩父圏域である秩父市・小鹿野町・横瀬町・皆野町・長瀞町の広域での市町の政策決定への住民参画の促進のために、政治団体「市民自治プラットフォームちちぶ」を設立した。毎年、共感創造や合意形成のためのビジョンメイキングやハンドサイン等の手法を用いた「みんなでつくる政策提言」に取り組んでいる。

こそだて選挙ハック!プロジェクト(東京都練馬区)  【参考URL
「こそだて選挙ハック!プロジェクト」は、2022年10月から、2023年春の統一地方選へ立候補する子育て中の女性たちに向けたオンラインコミュニティを運営している。また、子連れ選挙に関するロビイング活動や子連れ選挙のルールをまとめたリーフレットの無料配布を実施し、子育て中の母親が立候補しやすい社会づくりに取り組んだ。候補者本人たちの努力もあり、最終的に参加者のママたちの7割が当選し、現在議員として活躍している。

よこはま自民党(自由民主党横浜市支部連合会・自由民主党横浜市会議員団)(神奈川県横浜市)  【参考URL
2023年4月の選挙に向けて、よこはま自民党独自のローカルマニフェスト責任と約束』の4回目の発信をした。今回は『「こどもたちの未来」へのコミットメント』というサブタイトルを付け、小説仕立ての未来図を示しそこから今取り組むべき政策を考える『SFプロトタイピング』という手法と、バルセロナ発の市民参加型政策合意形成プラットフォームを独自に改良した『横浜みらい創成プラットフォーム』を通じてマニフェストを策定・発信した。

女性を議会に!ネットワーク (愛知県豊明市 他 )  【参考URL
1995年の「北京世界女性会議」をきっかけに、女性の声を地方議会に届けようと有志で、「女性を議会に!ネットワークあいち・ぎふ・みえ」を立ち上げ、無党派市民派の多数の女性を地方議会へ送り出した。 その後、愛知県内の女性議員の減少に危機感を持ち、2015年、「女性を議会に!ネットワーク」と名称を改め、学びの場や情報共有、選挙講座など活動をさらに展開してきた。 政党籍を持たない現職議員、元議員、市民会員で構成されている。

 

■ローカル・マニフェスト大賞<市民・団体の部> 優秀賞

民主主義ユースフェスティバル2023実行委員会(東京都世田谷区)  【参考URL
日本では政治や社会課題について気軽に話したり、議員と直接対話できる場は少ない。民主主義ユースフェスティバル2023は、北欧の選挙小屋や民主主義フェスティバルを参考に、日本の社会課題や政治についてみんなで一緒に考えるお祭りとして、下北沢で開催した。統一地方選挙の直前に、日本で初めての全主要政党が揃った選挙小屋を設置し、様々な政党の話を同時に直接聞ける機会を提供した。運営は若者のみで、参加者も若者をメインターゲットとした。

認定特定非営利活動法人カタリバ(東京都杉並区)  【参考URL
「みんなのルールメイキング」は、最も身近な社会である「学校」の校則を題材とし、子どもたちが当事者意識を持ちやすく、課題解決意識を高めることができると考え、先生や関係者と対話しながら校則・ルールを見直していく取り組みである。立場や意見の違う人たちと、対話から納得解をつくるプロセスを大切にしている。この経験を通して、身の回りの課題に気づき、当事者意識をもって行動する力や、社会参画への意識を高めていくことを目指している。

国分寺の投票率を1位にプロジェクト(東京都国分寺市)  【参考URL
4月の統一地方選挙で行われた国分寺市議会議員選挙で、市民による立候補者データベースを作成しオンラインで公開した。データベースは、基本情報・候補者インタビュー・選挙公報・(現職)一般質問データベース/(新人)候補者アンケートで構成されており、市民目線にこだわって作られている。選挙マルシェや模擬選挙等のまちなかの活動やSNSを使って広報を行い、データベースは3万PVを超え、多くの市民が市政や候補者と出会うきっかけをつくった。

株式会社エフエム西東京(東京都西東京市)  【参考URL
西東京市議会議員選挙に際し、市民にとって身近な地方自治体の議員選挙であるにもかかわらず、誰に投票すればいいかわからないという問題を解消するため、コミュニティエフエムという公正な立場で平等性を担保し、国政選挙の政見放送をイメージした「政見動画配信」を実施。「政見動画配信」をYouTubeにて一斉に行った。他にも選挙開票や当選した新人議員が抱負を語る特別番組に至るまで様々なコンテンツの配信に努めた。

こども選挙実行委員会(神奈川県茅ヶ崎市)  【参考URL
こどもの、こどもによる、こどものための選挙。10月30日に行われた茅ヶ崎市長選挙と同時に、実際の候補者に子どもが投票する「こども選挙」を開催。ワークショップを通じて子どもたち考えた質問に、全ての候補者が回答し動画をWEBにアップ。当日は市内11ヶ所に投票所を設置し、ネット投票も含めて566人の子どもたちが投票し結果を公表。メディアにも大きく取り上げられ、その動きは埼玉、鳥取、讃岐など全国にも広がっている。

 

■議会改革賞 優秀賞

鷹栖町議会(北海道鷹栖町)  【参考URL
3期連続で無投票が続いていた鷹栖町議会では、無投票の原因を議会への無関心だと特定し、議会への関心を高めるための広報広聴活動を工夫してきた。インパクト重視の案内チラシの作成や、一般質問を傍聴者が評価する通信簿などの取り組みは町内外から高い評価をいただいた。 これに手応えを感じ、定数を減らさず迎えた4月の統一地方選挙では、定数12に対し14名が立候補し、16年ぶりの投票による選挙が行われた。

別海町議会(北海道別海町)  【参考URL
北海道別海町議会では、議会モニターから一般質問の登壇者数の不足が指摘されたのを機に、議会サポーター制度の導入や議員間での討議を重ねていく中で、議員の「一般質問」の権利と着眼を共有し、政策反映を成し遂げていく議会の目指す姿が鮮明になってきた。 このような状況を機に、議員全員で質問を磨き上げていく「一般質問検討会議」を立ち上げ、委員会調査と連動させながら、一般質問を原動力として政策議会への変化を目指している。

開成町議会(神奈川県開成町)  【参考URL
議会事務局と議員が一丸となって取り組んでいる。具体的には議会広報紙改革や議会独自のウェブサイトの開設、一般質問に関する動画を外部委託せずに発信し、各常任委員会等の自己紹介動画を公開した。他にも1人1台配付のタブレット端末に会議資料全て格納し完全ペーパーレス化を進め、令和4年3月の定例会議では、議員立法2条例を提案し可決した。その他、日曜議会時の無料託児サービスの実施や町内小中学校等の授業を議場で行うことを推進し夏季には議場を自習室として一般開放している。

三重県議会(三重県)  【参考URL
三重県議会では、任期4年間の取組や評価の仕組みをまとめた「議会活動計画」を策定して議会活動の継続的な改善を図っている。任期最終年度の令和4度の検証では、①初の県民意識アンケートの実施②評価いただく外部有識者の複数化③事務局サポート体制に関する議員アンケートの実施等、評価を充実させ、次期改選後議会への提言を取りまとめた。改選後、これを踏まえた議会活動計画を策定し、新たに事務局の年次計画を作成し、議会活動の一層の充実を図っている。

美咲町議会(岡山県美咲町)  【参考URL
2年前の改選以降、美咲町議会では少子高齢化、過疎化問題、議員のなり手不足などに強い危機感を持ち、積極的な議会活動を行ってきた。活性化に取り組む中で「持続可能な議会の確立」を実践していくことをミッションに掲げ、本町議会の強みである機動力を生かしつつ、バックキャスティングで「美咲町の地域民主主義のあり方」を実現するため、次の議員選挙に向けた4年サイクルの取組から各教育課程にスポットを当てた中長期的なサイクルの確立も視野に取組を進めている。

 

■成果賞 優秀賞

障害×提案=もうちょい住みよいつくば(茨城県つくば市)  【参考URL
私たち障害者が主体的に市政に関わることで地域福祉向上を目指す。障害者の困りごとの中にある課題解決のアイデアを、要望ではなく6つの提案としてまとめた。それらを、選挙立候補への公開質問とし、回答をWEBで見える化し、主に障害のある人の投票の参考にしてもらった。その後、議会を傍聴したり、私たち市民団体と議員、各担当課と協議したり、提案実現のために活動し、4つの提案が事業開始された。

横須賀市経営企画部デジタル・ガバメント推進室(神奈川県横須賀市)  【参考URL
横須賀市役所は、2023年4月20日からChatGPTの全庁的な活用を開始した。(株)トラストバンクが提供する自治体専用ビジネスチャットツール「 LoGo チャット」に ChatGPT の API 機能を連携させることにより、すべての職員が、普段業務で使用しているチャットツールにおいて、文章作成、文章の要約、誤字脱字のチェック、アイデア創出などに活用できるようにしている。取り組みの中で蓄積した知見は、積極的に他自治体への共有を図っている。

図書館フレンズいまり(佐賀県伊万里市)  【参考URL
約10年にわたる市民運動の末に得た「伊万里市民図書館」では、立体模型での説明や建設途中での見学会など設計の段階から関わり「生まれる前から知っている図書館を育てなければ無責任になる」との想いで、友の会「図書館フレンズいまり」を立ち上げ28年が経過した。 育てるために必要な資金は自分たちで「稼ぐ」。設計者から版権を譲り受けた資料などの販売や古本市・自販機の益金などを元にボランティア団体への助成等を行い、共に育てている。

都城市デジタル統括課(宮崎県都城市)  【参考URL
確定申告不要のふるさと納税ワンストップ特例申請は、これまで紙であり、寄付者はマイナンバーカードをコピーし、ポストへの投函が必要、自治体は開封して内容を入力する等が必要等の非効率が生じていた。そのため、マイナンバーカードを活用し、オンラインで簡単に申請が完結するアプリを民間企業と共同開発。リリースから半年で自治体アプリとしては驚異の130万超のDL、300超の自治体への横展開を記録する大ヒットを実現している。

大崎町(鹿児島県大崎町)  【参考URL
「リサイクルの町から世界の未来をつくる町へ」という未来の大崎町ビジョンを第3次総合計画に掲げた。全国自治体の平均的なリサイクル率が約20%である中、本町は80%を超え14回の日本一を達成しているまちである。そこで、本町の強みであるリサイクルシステムを生かし、資源循環から人や経済の循環を生み出し、同様の課題を持つ世界の地域の未来にも貢献していきたい。具体的にはサーキュラービレッジ構想を立ち上げ、資金と人材を集めて2030年までの実施体制を構築したい。

 

■グッドアイデア賞 優秀賞

特定非営利活動法人みんなのコード(東京都港区)  【参考URL
2023年に入り、ChatGPTなどの生成AIツールに対する社会的な注目の高まりを受けて、みんなのコードは、学校現場での適切な利用に向けて本質的な議論がされるよう、提言を行いました。4月20日に発表した「生成AIの初等中等教育でのガイドライン策定に向けた提言」は、みんなのコードがこれまで関係してきた様々な学校現場での実践に基づいた気づきを起点にまとめたものです。

明日に希望を灯す動画作成委員会(東京都港区)  【参考URL
脳に損傷を受け、高次脳機能障害を発症しながら、社会復帰した当事者とその家族が経験を語った動画を作成した。現在、同じ症状が出て不安を感じている患者・家族に向けた応援動画として病院の医療相談室等で活用され、一人でも多くの患者・家族が安心して社会復帰に向けて歩んでもらえることを目的としている。また、ホームページやメタバース空間を活用して、当事者コミュニティ形成も行い、当事者参加の道筋を作っている。

渋谷区議会議員 鈴木 けんぽう(東京都渋谷区)  【参考URL
再開発案件の検討にあたりVR空間上にできる限り近似した模型を作成し、誰でも再開発後を体験できるようにした。従来は高価なソフトが必須なため住民からの検討は難しく、業者提供のイラスト資料等を基に検討するしかなかったが、国土交通省の3D都市モデルPLATEAU、無料ソフトのblenderやUnity、無料のVRSNSを活用することで、様々な場所・高さから新旧を自由に比較し影響を検討できるVRワールドを作成。住民目線かつ現実に即した街づくり検討の場を実現した。

医療法人社団しろひげファミリー(東京都江戸川区)  【参考URL
長期高齢化や8050問題など、ひきこもりに関する問題は深刻さを増している。江戸川区で在宅医療を展開するしろひげ在宅診療所でも、年間1700名を超える患者様のうち、約2割の方が重度精神疾患を抱えており、長期ひきこもりも増加傾向にある。それらの課題を解決すべく、江戸川区と連携し就労支援や居場所づくりなどの対策を幅広く手掛けている。ひきこもり対策に求められるのは、一歩を踏み出すきっかけであり、第一歩を踏み出すきっかけを与える手助けをしている。

川崎市 総務企画局都市政策部 SDGs・国際連携推進担当(神奈川県川崎市)  【参考URL
川崎市はSDGsを庁内マネジメントとしてフル活用する独自計画『Kawasaki City SDGs Guidance~川崎市庁内SDGs取組の進め方~』を本年8月に策定、運用開始した。 この『進め方』は従来型のSDGs計画・方針でなく、SDGsを「コンパス、共通言語、エンジン」と定義し庁内マネジメント用にローカライズした自治体初の独自計画であり、同時並行の庁内調整により既に20以上の成果を上げている。

 

■コミュニケーション戦略賞 優秀賞

飯舘村議会議員 横山 秀人(福島県飯舘村)  【参考URL
福島県内の市町村議会が公開している「議会だより」をもとに、ホームページ上で検索可能な一般質問一覧を、インターン生と一緒に作成している。令和5年8月8日現在50市町村1,757件の一般質問を一覧にし、記載のある議会だよりをすぐに読むことができる工夫をしている。議員だけでなく住民の方にもご覧いただき、私たちが住む市町村議会に関心を持っていただければ嬉しいし、それが刺激となって、一般質問が活発になれば良いなと思い活動している。

横瀬町(埼玉県横瀬町)  【参考URL
「消滅可能性都市」の未来を変えるため、チャレンジを応援する仕組み(プロジェクト誘致の仕組み)官民連携プラットフォーム「よこらぼ」を2016年9月末に立上げた。6年10ヶ月間運用して、133件のプロジェクトを採択した。これにより多種多様なチャレンジが実施され、地域の活性化に大きく寄与した。「日本一チャレンジする町」「日本一チャレンジを応援する町」が小さな町の看板となり、チャレンジが積み重ねられたことで町の未来が変わり始めている。

寄居町議会(埼玉県寄居町)  【参考URL
2019年の町議会議員選挙は町政施行以来初めての「無投票」であった。有権者の審判を受けずに当選が決まったという現実を初めて経験した我々は、当選はしたものの、このままでは議会に対する町民の関心や信頼が薄れていくばかりとの危惧があった。議員の「なり手不足」を言い訳にせず、次の選挙まで「議会」ができることは何か考え、「議会だより」という自分たちの強みを活かした積極的なアプローチで「脱・無投票」を達成した。

清川村議会議員 小林 大介(神奈川県清川村)  【参考URL
令和5年度より改訂となる教育大綱の案に対するパブリックコメントが実施された。パブリックコメントはその発信力の弱さもあって、人々の関心は低く、これまで村内で行われたパブリックコメントには、0件から最高でも数件の意見しか集まらなかった。そこで、パブリックコメントの募集に合わせて、誰でも参加できるオープンな勉強会を実施し、その場で意見を集めて、60件以上の意見を集めることに成功した。

塩尻市総務部税務課(長野県塩尻市)  【参考URL
塩尻市では、「多彩な税務広報による開かれた塩尻市へ」というビジョンのもと、コロナ禍以降、税務広報に力を入れている。 YouTube動画制作、子ども向けポータルサイト開設、外国人向け四コママンガ制作、子ども向け冊子作成、アニメーション図解制作、チラシへの行動経済学の活用、SNSでの発信、ボードゲームを用いた参加型広報など、創造的な税務広報を次々と実施。特に行動経済学の活用は、EBPM(証拠に基づく政策立案)として成果を出した。

 

■躍進賞 優秀賞

一関市議会(岩手県一関市)  【参考URL
「議会ってどんなことを議論しているの?」「どんな人が議員になっているの?」 地方分権時代において、議会が果たす役割はますます重要になっているなか、市民にとって議会は、いまだ「遠い存在」である。 このことから、一関市議会では、まずは、市民に関心を持っていただける議会としていくために、市民や若い世代の方を巻き込んだ市議会だよりのリニューアルや議員モニターとの対話、議員と市民の懇談会など様々な取組に着手している。

大和町議会(宮城県大和町)  【参考URL
なり手不足、定数・報酬や町の課題を考え解決策を探るプロジェクトとして、ワークショップを定期的に開催し、模擬議会では一般質問も実施した。令和3年度に議員の入らない5回のワークショップを開催、令和4年度には議員も加わり3回のワークショップで議員になるための課題について意見集約を図った。また、模擬議会も開催し、参加者自ら町の課題を考え、町執行部への一般質問を実施し、議会と町への理解を深める活動を行った。

枚方市議会(大阪府枚方市)  【参考URL
枚方市議会では、より市民に身近な市議会へ、様々な形で市民等への情報提供・共有に取り組んできた。そのツールは、議会広報紙、ホームページ(動画含む)とありきたりなものではあるが、そこには、堅苦しく縁遠い市議会のイメージを払拭していただけるような、様々な仕掛けや配慮を忍ばせている。他にも、令和4年以降における地道な取組を中心に、直近の動画配信(新任期開始・全32議員の自己紹介)の取組など様々な活動を行っている。

山鹿市議会(熊本県山鹿市)  【参考URL
市民から、議会は何をしているのかよくわからない。議員の仕事が見えない。と言われていた。議会だよりの発行、議会報告会の開催、議会傍聴、YouTube配信などで可視化していたが、更なる取り組みが必要だと感じていた。また、投票率の低下や議員のなり手不足も懸念されていた。これからの時代を担う世代に政治の役割や民主主義について、議員が市内の全小学校に出向き、理解を深めてもらいたいとの思いで議員による授業を行った。

宮崎市議会(宮崎県宮崎市)  【参考URL
昨年度、地方議会DX実証実験・研究にかかる連携協定書を民間企業2社と締結し、「まちだん」サイトを活用した市民向け実証実験を実施した。実証実験では、議会報告会等のライブ配信や議会活動状況の見える化を行い、アンケート機能による民意の集約、議員に直接、意見や相談が出来る環境を構築し、議会の広報広聴機能の充実を図り、一定の成果を得ることができた。今年度は、正式に宮崎市議会の事業として実施することとし、現在、11月の運用開始に向けて準備を進めている。

以上

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