ゲームを変えよう!実践する首長へ 〜ローカル・マニフェスト推進首長連盟〜

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ご挨拶 - 佐賀県知事 古川 康 -

私は4年前、日本で初めてのローカルマニフェストづくりに取り組みましたが、当時はマニフェストを「作った」だけで珍しがられました。

ちょうど、10年前の車のカーナビのようにオプションでしかなかったものが、今やマニフェストも標準装備となり、まさに地域経営のカーナビというものがローカルマニフェストではないかと考えています。

首長は地域経営の責任者であり、その候補者がどういう政策を実行しようとしているのか。「十分な情報を提供したい」または「提供してほしい」と候補者、有権者双方が望んでいると思います。

このため、今回の知事選を前に、「一人ひとりに届くマニフェスト」、読んでもらう、わかってもらうマニフェストを目指して「マニフェスト2007」に取り組みました。

まず、目標とする10年後の佐賀県の姿を描き、そのうえで、今後4年間で何をしなければならないか、といった構成にしました。

また、読みやすいように物語仕立てにし、「ものがたり版」と「ムービー版」を作成し、告示までに60回の「マニフェストキャンペーン」を実施しました。

ところが、告示後はこのマニフェストを「届ける」ことはできずに、A4版両面刷りの法定ビラしか配付できず、また、配れる枚数も、佐賀県知事選では13万枚が上限とされ、配付方法も個人演説会場や選挙事務所、新聞折り込みなどに制限されていました。

また、マニフェストを掲載した個人のホームページについても、選挙期間中に候補者が書き換えることもできませんでした。

国政選挙でも、地方選挙でもマニフェストは法定化され、いかにして有権者のところに、そしてこころに「届ける」のか。より内容のあるマニフェストを、よりいろいろな場所で配付できることにより、政策中心の選挙に一歩近づくはずです。

これをしっかりと日本の、我が国の政治風土に根付かせていって、そしてまたこのマニフェストをしっかりと行政の中に位置づけていく、という大事な作業を皆さんと一緒にやっていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします

代表   佐賀県知事 古川 康

ご挨拶 - 北海道恵庭市長 中島 興世 -

私は2004年の秋にフランスの中山間地を訪ねました。そこで、不利な条件を克服して地域をよみがえらせている、起業家精神あふれる首長にお会いしました。彼らは「将来性を持たない地域はない、その地域は計画を持たないだけだ」というのです。

日本でも条件不利地域ともいうべき、徳島県の上勝町や高知県の馬路村は、不利な条件を克服して、立派に地域を活性化させています。どこにでもそうした可能性はあるのだと思います。

また、水俣病に苦しんだ水俣市は世界に誇ることのできる環境先進都市になりました。問題のあるところにチャンスがあることを水俣から学ぶことができます。私の暮らす恵庭市は日本一の花のまち、ガーデニングのまちといわれるようになりました。これは新興住宅地で住宅が古くなっても美しくあり続けるにはどうしたらよいのかという問題に立ち向かった成果です。

私たちは困難な問題、深刻な危機に幾重にも囲まれています。問題を解決し、危機を突破する政策を掲げ、その政策を実現していくことが、私たちに課せられた使命です。

地縁、血縁や地盤、看板、かばんではなく、政策で戦う選挙に変える。そしてその政策を実現していくことで地域の未来を開いていく。私たちに課せられた使命に立ち向かう勇気を皆様とともに鼓舞したいと思います。よろしくお願い申し上げます。

代表   北海道恵庭市長 中島 興世

ご挨拶 - 長野県箕輪町長 平澤 豊満 -

長年機能してきた中央集権的な行政マネージメント体制は、多様化した価値観・住民要望や、少子高齢化社会等大きな社会構造の変動により、多方面に亘り制度疲労をきたしておるのが現状です。

これからの日本社会をより活性化していくには、中央集権から地方分権へ、各自治体のマネージメントを、「行政管理型」の自治体運営から「行政経営型」の自治体運営へと、体質転換をスピーディに行うことが喫緊の課題です。

「行政経営型」の自治体運営の前提である自己決定・自己責任のマネージメントは、住みやすさの創造や、その地域の活性化という点で、自治体間の格差を生じ、自治体間競争のなかで住民移動という社会変動にまでつながりかねません。

こうした中で住民参加型の「住み続けたい」「住んでみたい」まちづくりを行うには、自治体運営(行政経営)の理念と、具体的な実施計画を住民に示し理解していただき、共有化し、実施して、結果を評価するというマネージメントサイクルを機能させることが大切です。この理念とわかりやすい実施計画こそがマニフェストであり、「活力溢れる地域社会づくり」には最も重要な存在であると確信しております。

今後も住民の目線に立った、わかりやすいマニフェストをもとに「二十一世紀型の活力溢れる新しい地域社会づくり」に邁進してまいる所存です。

代表   長野県箕輪町長 平澤 豊満

→増田 寛也 前代表 ご挨拶 

→石田 芳弘 前代表 ご挨拶 

→赤松 達夫 前代表 ご挨拶 

→逢坂 誠二 前代表 ご挨拶