第1回受賞結果

■マニフェスト大賞 地方議会部門

区分 都道府県名 自治体名 名前
最優秀賞 岩手県 岩手県

岩手県議会 民主・県民会議、自由民主クラブ、政和会

「ローカル・パーティーマニフェストによる議会活性化」
会派マニフェストが起爆剤となり、政策的な議員提案条例の制定をはじめ議会改革が一気に進んできた。議会マニフェストの効果を知らしめる先駆例。マニフェスト・サイクルの確立に向けた取り組みも期待したい。
特別賞 大分県 由布市

小林華弥子

「議会広報の拡充、景観対策の推進 ほか」
 提案型の議会、開かれた議会をめざした取り組みからはまちづくりに対する熱い思いが伝わってくる。議決事件の拡大や議会専用HPの作成など実績を一つ一つ積み重ねていくことが議会全体の活性化につながるだろう。
ノミネート 東京都 東京都

東京都議会民主党

「東京マニフェスト2005」 
初めてマニフェストを掲げて都議選を戦った意義は大きい。一方、数値目標や期限など内容には課題も残った。実現へのプロセス(または実現できない理由)を中間評価し、有権者に説明していくことも求められる。
ノミネート 東京都 小金井市

小金井・生活者ネットワーク

「小金井市地下水保全条例の制定」
「安全な地下水が飲み続けられるまち」という地域に密着したテーマ設定、3年がかりで全会派・全議員の賛成を得た努力は秀逸。議会内の合意形成を図るプロセスや条例制定の効果なども詳述してほしかった。
ノミネート 広島県 安芸高田市

あきの会

「まちづくりサポート保険制度の創設」
個人マニフェストの「市民活動保険条例案」がいったん廃案となるも、会派マニフェストに進化させた。市民との協働による「まちづくり委員会」で制度提案し、実現に至ったプロセスは高く評価できる。

■最優秀成果・会派賞

区分 都道府県名 自治体名 名前
最優秀賞 神奈川県 葉山町

新葉クラブ

議会活動を通じての政策の実現が政策本位のマニフェスト政治の重要な基盤となる。最優秀を選定するに当たっては、この観点から特に実績としての成果達成度とインパクトとしての住民巻き込みの実態を重視させてもらった。この点で、葉山町議会新葉クラブの「葉山まちづくり町民会義の設置に向けた取組」は、町長との政策協定など戦略的着眼と成果としてのまちづくり町民会議の今後へのポテンシャルの点が私の大きな加点材料となった。

ノミネート 宮城県 宮城県

自由民主党・県民会議

「みやぎ海とさかなの県民条例の提案・制定」は、 政策の地域密着性と県民からの意見募集・条例ネーミング募集など対住民関係の配慮とにおいて優れたものがある。

ノミネート 茨城県 つくば市

民主党・つくば21

つくばインターンシップコンソーシアム」は、地域産業振興、就業機会・人材育成、国立大学法人化等の課題環境に適合し時代感覚にすぐれた政策発想であり、先導性が高い。 

ノミネート 東京都 江戸川区

笹本尚 市民クラブ・ネット民主無所属

ロールシステムの提案と導入」は、「体感治安」の不安という生活者起点の課題を、やみくもなアイデアの 押し売りに陥らず、警察・地域・行政の総合的取組みで解決するというバランスのとれた議論の進め方がすばらしい。これなら行政も耳を傾けざるを得まい。

ノミネート 大阪府 大阪府

府民ネットおおさか

「マニフェスト議長選挙の導入」は、 議長選挙にマニフェストをからめて議会改革の突破口とする発想がすごい。改革の底流を後戻りのきかないものにしたであろう。

■最優秀成果・議会賞

区分 都道府県名 自治体名 名前
最優秀賞 北海道 栗山町

栗山町議会

議会の改革を、町民の参加を意識して実現したことに大きな意義を感じる。「議員は町民の代表である」という原点に忠実な改革の方向性にもまちがいがない。住民と一緒に作り出すドラマを想起させる。

特別賞 北海道 福島町

福島町議会

この提案で実現した内容の中には、「えっ、議会ではこんなこともやられていなかったの」と驚くものもある。それも含め、議会側からの提案で実現したことの意義は大きい。もう一歩、もう二歩進めて欲しい。

特別賞 三重県 四日市市

四日市市議会

議会改革方向としては正しいものである。今回は形から入っているが、これはまだ出発点である。多元代表制の特質を生かした、多様な市民ニーズを受け止め実現する主体としての議会活動に期待する。

ノミネート 宮城県 宮城県

議会改革推進会議

議会での一問一答方式、対面演壇方式の導入は、私が知事として経験させられた改革である。答弁側の知事としても意義を感じている。宮城県議会における議員提案条例の多さは、当然の結果であろう。

ノミネート 大分県 大分市

大分市議会

議会活性化のための方策を勉強会を重ねて探り出し、全会派一致で条例提案した経過は特筆すべきである。真の議会の活性化は、形ではなく中身である。会派ごとの政策競争にまで進んで欲しい。

■最優秀アイデア賞

区分 都道府県名 自治体名 名前
最優秀賞 東京都 国分寺市

三葛敦志

「視覚障害者のための選挙公報の音声データ化」人は投票権だけ与えられても、情報がなければ一票を投じることができない。当たり前のことであるのに、市長選挙や市議会選挙においては、放置されてきた。多くの日本人もこの問題を知らないだろう。三葛議員の地道な活動に心より敬意を表すと共に、実現に結び付けて全国に広げてほしい。

最優秀賞 神奈川県 藤沢市

佐賀和樹

「クレジットカードを利用した公金等の支払い」
 住民にとって、自宅のインターネットからいつでも税金などの公金支払いができるというメリットは大きい。税金の収納率向上につながるだろう。全国に広がっていくアイデアといえる。「コロンブスの卵」であるが、こうしたアイデアがこれまで出てこなかったことが不思議な感じすらする。今後も、技術革新に伴って変更すべき行政サービスも多いことだろう。住民の利便性を高めるために、取り組みを広げて欲しい。
 
ノミネート 北海道 北海道

北海道自治体議員学会有志

「選挙開票業務の改革」選挙開票業務の迅速化の意義をうまく伝えてほしい。ややもすれば、「開票が1時間早かろうが、遅かろうが、たいした意味はない」と見られがちだ。実は、日本全体でみると、膨大なコスト削減が図れる。一分一秒の積み重ねが、行政コストの削減につながることを示す具体的な取り組みであり、国民に知らせていく意義は大きい。

 
ノミネート 東京都 大田区

田中健

「大田区伝統ものづくり継承のための学生インターンシップ制度、熟練工映像のデータ記録」

 この制度によって、多くの中学生は、自分の「人生のシナリオ」を考えるきっかけを与えられたのではないか。一方熟練工にとっては、まさに「工場のオヤジから、街のオヤジ」になっていく契機になったことだろう。実現した取組として高く評価する。また、技能伝承をデータベース化していくことは、「働くことの意義を学ぶ」という点でも良い教材になろう。
ノミネート 熊本県 合志市

来海恵子

「寺子屋塾」「地域で子供を育てていく」――そのための行政の役割として、地域ボランティアの人材登録、各地の公民館の提供、保険代金の支払い、などが提案されている。「行政は地域のマンパワーを生かすためのコーディネーター」という位置づけが良い。団塊の世代を取り込んだ成功事例となって全国に発信してほしい。

■ベストホームページ賞

区分 都道府県名 自治体名 名前
最優秀賞 三重県 三重県

三重県議会

議会に関することが何でもわかるデータベースになっている。二元代表制の解説や議会改革に関する独自の研究・提言までの掲載は他に例をみない。動画中継やキッズサイトなどメディアの特性を生かした内容が光る。

特別賞 北海道 福島町

福島町議会

「開かれた議会づくり」というコンセプトが反映された公開度の高いページである。各議会・委員会の配付資料が掲載され、議会費の使途も明示されている。議会・議員評価は、各議員個人の評価表までみることができる。

ノミネート 岩手県 岩手県

高橋博之

毎日ページが更新されており、無所属の議員が個人でもここまでできる、という好例である。マニフェストの内容と進捗状況も掲載している。デザインに気が配られており、みやすくセンスのよいホームページである。

ノミネート 岩手県 岩手県

高橋雪文

「高橋雪文を監視するホームページ」と銘打っているとおり、情報公開に意を注いだページである。特にマニフェストについて、政策ごとに、実績・解説・県民の意見を掲載した上で自己採点している点が特筆に値する。

ノミネート 山梨県 甲府市

野中一二

まちづくりのビジョンと政策について詳細なレポートが掲載されている。特に環境分野に関する資料・事例等が体系的に幅広く収録されている。豊富な情報をわかりやすく検索できる検索付サイトマップも評価される。

ノミネート 静岡県 浜松市

鈴木恵

華やかなホームページである。みんなで楽しく政治しよう、という市民へのメッセージが随所に表れている。市民にアクションを呼びかけるプロジェクトがいくつも示されており、そのアイデアと行動力に驚かされる。